photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2024/5/15(水)

グリーンフラッシュの判定は

  • 緯度:N 48度 22分
  • 経度:W 5度 46分
  • 天気:曇り
  • 気温:14.0 度
  • 速力:16.7 ノット
  • 海域:大西洋
  • 寄港地:終日航海日

「飛鳥Ⅱ」はビスケー湾を抜けて北東へと進路を変え、イギリス海峡に入っています。下り坂だった天気は今朝から回復し、逆光に輝く海や耳の長いウサギような形の積乱雲、まばゆいほどの夕日まで、一日でさまざまな景色を見せてくれました。今航ではなかなか現れなかったグリーンフラッシュも、たぶん、きょうは出たと言えるはず(写真上)。

「見ると幸せになれる」とも言われるグリーンフラッシュは、通常、太陽が沈み切る瞬間に上辺が一瞬キラリと緑色に輝く現象のこと。今回は沈み切っていないのに上辺が光っています。公式判定員がいたりはしないのでご判断は皆様にお任せするものの、たぶんOKではないでしょうか。筆者の経験では世界一周中、概ね5回ほどは見る機会があると思います。

日没はかなり遅めの午後9時43分で、ギャラクシーラウンジでのショーが先でした。今宵はポルトガルギターの湯淺隆さんとマンドリンの吉田剛士さんのユニット「マリオネット」によるコンサートの第2夜です。旅先写真とともに奏でる曲は明るく優しい曲調あり、哀愁漂う調べあり。穏やかな気持ちで聴き入った、素敵な45分になりました(同左下)。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。
2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。