photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2024/5/6(月)

キャプテンズ・ビュー

  • 緯度:N 6度 14分
  • 経度:W 16度 9分
  • 天気:曇り
  • 気温:29.0 度
  • 速力:17.3 ノット
  • 海域:大西洋
  • 寄港地:終日航海日

終日航海日が続くロングクルーズならではの楽しみのひとつが「ブリッジオープン(操舵室見学)」。昨晩配布された船内新聞『アスカデイリー』にその記載を見つけて小躍りしたのは、筆者だけではないでしょう。普段は見られない操舵室に入れる上に、さまざまな計器や操作盤、キャプテンの視点ともいうべき前方に広がる絶景などが見られるのです。

きょうは午前9時からと午後3時からの計2回、各1時間の見学時間が設けられ、「お好きな時間にどうぞ」とのこと。行ってみると、操舵室には興味津々のお客様の嬉しそうな笑顔がいっぱい。帽子を被って特等席で記念写真を撮ったり、航海士から計器の説明を受けたり、左右の屋外にあるブリッジウィングに出て船尾方向を眺めたり……。

田口稔キャプテン(写真右下・左手前)曰く、「ケープタウンからテネリフェ島までは航海日が続くので、とりわけお客様に楽しんで頂けるよう努めています」とのこと。絶海の孤島・セントヘレナを間近に望む航路を取ったのも、ブリッジの見学時間を設けたのも、楽しく過ごしてもらうため。キャプテンの視点とともに、ホスピタリティを感じたブリッジオープンでした。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。
2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。