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客船評論家 ダグラス・ワード氏 インタビュー
~「飛鳥Ⅱ 2024年世界一周クルーズ」船上にて~
2024/6/14(金)
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飛鳥Ⅱ
「飛鳥Ⅱ 2024年世界一周クルーズ」のヨーロッパ区間(オンフルール~ドーバー)に客船評論家のダグラス・ワード氏が乗船されました。様々な客船に乗船されているダグラス・ワード氏に「飛鳥Ⅱ」の印象についてお話をお伺いしました。
「飛鳥Ⅱ」の好きなところ、好きな場所、この時間にはこの施設がおすすめなどございますか。
好きなところは、お昼前に行くビストロや午後のビスタラウンジ、朝や夜のグランドスパです。静かなところが落ち着きます。
世界一周クルーズの楽しみ方を教えてください。
さまざまな寄港地で上陸観光したり、船内ではライブラリーなどで自分だけの時間を楽しみますね。また出港風景を眺めたり、チーク材の美しいデッキを歩くことも好きです。
約1週間のご乗船でしたが、船内ではどのようなお時間の過ごし方をされましたか。
ルームサービスからメインダイニング、リドカフェ&リドガーデンなど、異なる場所で多彩なグルメを満喫しました。私は音楽が好きなので、夜のクラシック演奏会やジャズのショーは特に良かったと思います。ときどきハリウッドシアターで字幕付きの邦画も観ました。座り心地の良い座席でしたよ。


「飛鳥Ⅱ」の2020年の改装後、初乗船だと思います。印象はいかがですか。
まず、露天風呂は素晴らしいの一言です。屋内と屋外そして2種類のサウナを完備しているのも特筆に値するでしょう。リドガーデンで、バーガーやラーメンにも挑戦しました(普段は食べません)。バーガーのお肉は上質でしたし、柔らかくホームメードなのが分かりました。ラーメンは麺もスープも日本の味そのものです。イースクエアは、若い世代の乗客に働きながらクルーズできる事を紹介しました。キャビンより広々していますし、飲み物も頼めて便利だと思います。
「飛鳥Ⅱ」のサービスについて以前と比べてどのように感じましたか。
今まで通りの「おもてなし」を感じました。変化したのはフィリピン人クルーらの日本語が更にランクアップしたこと。日本人のあるお客様がこぼしていましたよ。「日本語だけでクルーズできるので、英語が学べない!」と。
たくさんの客船に乗船されていますが、「飛鳥Ⅱ」ならではだと思う点があれば教えてください。
あらゆる点でチョイスが多彩だという点です。たとえばリドカフェでは、野菜が多い和食から焼きたてのパンが食べられる洋食もあります。全室にバスタブがあり、露天風呂があるグランドスパは「飛鳥Ⅱ」ならではの施設です。また船内は利用者に親切に作られています。エレベーター内の上部には「右舷はこちら」という「→」があるのも嬉しいですね。


これからクルーズを体験される日本のお客様に向けてクルーズ旅行ならではの良さを教えていただけないでしょうか。
一度乗船したら、下船するまで同じキャビンで旅を続けられるのがクルーズです。
「飛鳥Ⅱ」ならば、まるで日本にいるような居心地の良さがあり、言葉や食事も心配ありません。毎夜のショータイムや人々との出会いも、客船ならではの楽しみでしょう。
最後に、日本の飛鳥クルーズファンに向けたメッセージをお願いいたします。
私がドーバー(英国)で下船した直後に、「飛鳥Ⅱ 2025年世界一周クルーズ」の航程が発表されました。これが最後の世界周遊とのこと。「飛鳥Ⅱ」は日本人向きの客船です。本船を最大限に楽しめるのは海外クルーズだと思います。
「ああ、戻ってホッとした」と、今航でも多くの方が呟いていらっしゃいました。
どうぞ、再び本船の魅力を発見されますように!

客船評論家。乗船歴59年。「CRUISING & CRUISE SHIPS」、「RIVER CRUISING(欧州&北米版)」(インサイト・ガイド刊)の著者。
同社によるオーシャンクルーズ2024年版が好評販売中。
音楽や庭仕事が趣味。刺身とジントニックの愛好者。英国在住。
翻訳:吉田あやこ
クルーズアンバサダー。乗船歴35年、在英30年。
「クイーン・エリザベス2」と初代「飛鳥」の元乗組員。
クルーズの魅力を伝えるブログ「在英クルーズアンバサダーあやこ」を更新中。