photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

雨の間隙、ケアンズ観光

  • 緯度:S 16度 56分
  • 経度:E 145度 47分
  • 天気:曇り
  • 気温:29.0 度
  • 速力:16.9 ノット
  • 海域:-
  • 寄港地:ケアンズ

朝7時、「飛鳥Ⅱ」はケアンズのクルーズターミナルへ静かに着岸しました。前夜までの雨の影響か、朝は意外なほどひんやりとした空気。夜明けの街を取り囲むように低い位置に雲がかかり、お客様も船上からその珍しい景観に見入っていました。街の中心はクルーズターミナルから目と鼻の先。そのため自由に散策された方も多くいらっしゃったようです。

筆者は午前中に街を歩き回ったのち、午後からは世界遺産の熱帯雨林に囲まれたキュランダ村を訪れるバスツアーに同行しました。他のツアーも無事催行されましたが、キュランダ高原列車は大雨の影響で昨日まで3日間も運休だったそう。本日も徐々に天気は崩れてしまいましたが、束の間の晴れ間だったと思えばむしろ運がよかったとさえ言えるかもしれません。

別のツアーに参加されたお客様にお話を聞くと、帰路までは空も持ちこたえ、満足な一日となったとのこと。夕方前には風雨が強まり、ボン・ヴォヤージの開催場所はプールサイドからパームコートへ。アスカオーケストラの演奏とコアラに扮したクルーズスタッフのダンスに心和まされながら、夜7時、大きな汽笛の音をケアンズの夜空に響かせて出港しました。

永島 岳志

著者紹介/永島 岳志

1980年、埼玉県生まれ。石川県金沢市在住。
システム会社勤務後、アジア放浪を経て写真雑誌の編集者へ転身。その後、ユーラシア〜アフリカ大陸のバックパッカー周遊、北米大陸自転車横断を経て帰国。2014年からはフリーランスとして編集業とともにカメラマンとしても活動する。
2018・2019年に「飛鳥Ⅱ」の海外クルーズにてフォトエッセイ&写真教室を担当。