photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

飛鳥Ⅱに思いを馳せて

  • 緯度:S 41度 45分
  • 経度:E 156度 58分
  • 天気:曇り/霧雨
  • 気温:20.0 度
  • 速力:16.2 ノット
  • 海域:太平洋
  • 寄港地:終日航海日

「ちょっと曲がっちゃったわねえ」と楽しげなおしゃべりが聞こえてくるのは、午前中に訪ねたタイルアート作り教室。完成すればアルバトロスをモチーフにした「飛鳥Ⅱ」のロゴマークが出来上がるとのことで、お客様の表情は真剣そのもの。2時間という長丁場にもかかわらず、集中力を切らすことなく細かい作業に向き合っていらっしゃいました。

午後には星野舞先生による美姿勢教室へ。猫背気味の筆者はレジュメに書かれた「姿勢は人生を映す鏡」の文字に思わずドキリ。エクササイズは自宅でも実践できるような簡単なものなので、これを機にぜひ継続したいと思います。メルボルンから乗船したマオリのハカグループ・HIWAのメンバーも飛び入り参加し、見様見真似で取り組んでいたのも微笑ましかったです。

美しい音楽と映像で観客を魅了したのはミィラフォーレのメインショー。「旅するユニット」のキャッチコピーの通り、その創造性の源は旅先で出合った風景や出来事への感動にあるのだとか。アンコールでは新曲『飛鳥』を披露。「飛鳥Ⅱ」と飛鳥時代を重ね合わせ、感受性豊かに描かれたその楽曲からは、自然賛歌や人間賛歌といった壮大な愛が伝わるようでした。

永島 岳志

著者紹介/永島 岳志

1980年、埼玉県生まれ。石川県金沢市在住。
システム会社勤務後、アジア放浪を経て写真雑誌の編集者へ転身。その後、ユーラシア〜アフリカ大陸のバックパッカー周遊、北米大陸自転車横断を経て帰国。2014年からはフリーランスとして編集業とともにカメラマンとしても活動する。
2018・2019年に「飛鳥Ⅱ」の海外クルーズにてフォトエッセイ&写真教室を担当。