photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

ベイ・オブ・アイランズで記念日を

  • 緯度:S 35度 15分
  • 経度:E 174度 6分
  • 天気:曇り
  • 気温:22.0 度
  • 速力:13.3 ノット
  • 海域:-
  • 寄港地:ベイ・オブ・アイランズ

初寄港となるベイ・オブ・アイランズはオークランドから北に約200kmに位置する、美しい入江や大小の島々が点在する湾。大型船は岸壁に接岸できないため、ボートを利用して上陸します。投錨してまもなくプロムナードデッキに出向くと、テンダーボートの準備風景に遭遇。宙に吊られたボートにクルーを乗せると、手際よくワイヤーを操作して海面まで下ろしていました。

ツアーで訪れたワイポウア森林保護区では、ニュージーランド固有の樹木であるカウリのなかでも国内最大の「タネマフタ(森の神)」を見学しました。樹高51m、幹周り13.8m、推定樹齢は1250〜2500年のその巨木はまさに森の主といった風格。ともに地域の歴史文化を象徴する貴重な樹木であることから、屋久島の縄文杉と「姉妹木」関係を締結しているそうです。

帰船後にディナーに向かうと、プロダクションキャストがお客様にチョコレートを手渡ししていました。そう、本日はバレンタインデー。ありがたくひとつ頂戴してテーブルにつくと、赤いハート型のナプキンがお出迎え。実は毎日ひとつとして同じ形のものはないそうで、その粋な計らいに感謝の気持ちを込めて、チョコレートとともに写真に収めました。

永島 岳志

著者紹介/永島 岳志

1980年、埼玉県生まれ。石川県金沢市在住。
システム会社勤務後、アジア放浪を経て写真雑誌の編集者へ転身。その後、ユーラシア〜アフリカ大陸のバックパッカー周遊、北米大陸自転車横断を経て帰国。2014年からはフリーランスとして編集業とともにカメラマンとしても活動する。
2018・2019年に「飛鳥Ⅱ」の海外クルーズにてフォトエッセイ&写真教室を担当。