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飛鳥Ⅱ

2025/4/11(金)

赤道通過祭、圧巻のパフォーマンス

  • 緯度:N 3度 6分
  • 経度:E 90度 44分
  • 天気:曇り
  • 気温:29.0 度
  • 速力:15.1 ノット
  • 海域:インド洋
  • 寄港地:終日航海日

マラッカ海峡を抜けてインド洋に入った「飛鳥Ⅱ」は着々と南西に進んでいます。明朝あたり、赤道をまたぐ頃かと思います。その赤道を越える際、「赤道通過祭」と称したコミカルなお祭りをするのが船の世界の慣習だそう。ゆえにここ「飛鳥Ⅱ」の船上でも、きょう、11デッキ・プールサイドを会場としてアジアンデッキディナーと赤道通過祭が盛大に催されました。

海の神・ネプチューンが乗組員たちに試練を与え、それを乗り越えればキャプテンに赤道通過の許可を出す。そんなストーリーの寸劇の主役・ネプチューンに扮して登場したのは、何と健美エクササイズ教室の進藤学先生。「オチョ」の愛称で親しまれテレビや演劇の世界でも活躍するプロの登場に、お客様は拍手喝采。キャプテンたちがプールにざぶん!と落ちる場面も、名シーンのひとつでしょう。

また、シンガポールから新たなメンバーに変わった新潮劇院の雑技も圧巻。披露したのは顔を覆うマスクが一瞬にして変わる変臉(へんれん)や、デッキ上でのバランス芸。揺れと風をものともせずに椅子を重ねてタワーを作り、そのてっぺんでアクロバティックな逆立ちまで……。どこをとっても素晴らしい、文字通りの、圧巻の赤道通過祭でした。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。