photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2025/4/14(月)

トビウオとワインクラス

  • 緯度:S 8度 1分
  • 経度:E 75度 29分
  • 天気:晴れ
  • 気温:30.0 度
  • 速力:15.4 ノット
  • 海域:インド洋
  • 寄港地:終日航海日

このフォトエッセイのタイトルを見て「なんのことか」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、きょうという日を表す言葉はまさにこれ。ここ何日か、真っ青な海を見ていたら、時折、舳先のそばからまっすぐな線が外へと伸びていくのに気がつきました。トビウオです。なんとか写真に収められないかと8デッキ船首から捉えたのが最初の写真。

真っ青な海と空に360度を囲まれて船上生活を楽しむのが、「飛鳥Ⅱ」の世界一周クルーズの日常です。だから6デッキ後方のマリナーズクラブで午後に行われたワインクラスも、そんな優雅な毎日を如実に体現するものと言えるはず。配られた冊子の副題は「2大ワイン大国を巡るテイスティングの旅」。フランスとスペインのワイン各種を題材に、テイスティングの実際を学びました。

さらに、夜のギャラクシーラウンジは趣を大きく変えて、新潮劇院プロデュース「中国音楽・雑技ショー 第二夜」。過日のプールサイドの赤道通過祭でも大活躍した変臉(へんれん)と雑技のふたりと、中国琵琶・二胡の調べによって、前にも増して変化に富んだステージとなりました。毎日が楽しい「飛鳥Ⅱ」の世界一周。その一端がよく現れた一日だと思います。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。