photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2025/5/5(月)

船内で過ごす端午の節句

  • 緯度:N 11度 37分
  • 経度:W 17度 46分
  • 天気:曇り
  • 気温:26.8 度
  • 速力:18.4 ノット
  • 海域:大西洋
  • 寄港地:終日航海日

先週あたりから船内5デッキ・レセプション前のアスカプラザの吹き抜けには、鯉のぼりが飾られています。そしてきょう5月5日は端午の節句。こうして日本の季節感を忘れず世界の海を巡ることができるのも、「飛鳥Ⅱ」らしさのひとつでしょう。鯉のぼりの後ろは「やっほ〜」の文字があり、これは先日の新造客船「飛鳥Ⅲ」とのランデブー時に使った横断幕です。

洋食・和食とも格別に美味しいフォーシーズン・ダイニングルームのディナー、今宵のメニューは端午の節句にちなんだ和食会席でした。食前酒のじゃばら酒、先附の大徳寺麩胡麻和え、品数いっぱいの前菜には小さな鯉のぼりの飾りもあり、向附はいっそう豪華に「勝男と蒸し伊勢海老のマリネ 祝い盛り合わせ」……。ここが大西洋上であることを、思わず忘れてしまいます。

そんな風に船上の日々楽しく過ごしているわけですが、秘訣のひとつは、自ら積極的に楽しむ姿勢かもしれません。ご乗船のお客様は皆様そうしたことがお上手ですし、今宵のギャラクシーラウンジの演目にもそれがよく現れていました。題して『2025年世界一周クルーズ お客様パフォーマンスショー』。歌に演奏、マジック、ものまね等々、得意の一芸に拍手喝采!の夜となりました。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。