photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2025/6/18(水)

長旅ゆえの変化球

  • 緯度:N 16度 53分
  • 経度:W 102度 18分
  • 天気:曇り
  • 気温:29.0 度
  • 速力:17.5
  • 海域:太平洋
  • 寄港地:終日航海日

早朝にメキシコのアカプルコ沖を通過した「飛鳥Ⅱ」。ここ数日はいささか天気がよくなかったのですが、朝の定時のキャプテンの放送によれば今後は穏やかな晴れに向かうそうです。そんなきょう、ちょっと気になる教室が、ジャズピアニストの青木弘武さんによる折り紙教室。「なんでまた?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。実は青木さん、折り紙の名手でもあるのです。

午後のコンパスルームには満員のお客様。そして青木弘武トリオのメンバーや、音楽家繋がりでバンドネオン奏者の平田耕治さんも参加していて、なおさら賑やかな雰囲気に。青木さんは「はい、次はここの尖ったところを折りましょう!」といった説明のあと、必ず各テーブルを巡ります。折ったテーマは「猫」ですが、中には自由に「犬」になったり、「ヘビ」になったりした方も……。

そして晩のショーは、メキシコと言えば……の人気者、マウロ・カルデロンさんがロス・ヴァガブンドスの3人とおくるコンサート。ラテンの名曲をマウロさんの美声でしっかり堪能できました。さらにはシークレットライブと言うべきでしょう、午後10時過ぎのマリナーズクラブでは青木弘武トリオの演奏とオチョこと進藤学先生のダンス、マウロさんの歌まで聞けて、大満足の一日でした。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。