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飛鳥Ⅱ

2025/6/17(火)

スペシャリストの競演

  • 緯度:N 13度 54分
  • 経度:W 93度 33分
  • 天気:曇り
  • 気温:27.0 度
  • 速力:17.2
  • 海域:太平洋
  • 寄港地:終日航海日

この世界一周クルーズのように、「飛鳥Ⅱ」のロングクルーズでは常々、スペシャリストが乗船して船上の日々を楽しませてくれています。そのジャンルも多種多様、実にさまざまで飽きません。きょうの船内新聞『アスカデイリー』のスケジュールに並んだ教室やイベントは、特にそうした“スペシャリストたち”の個性と魅力を表しているように思います。

朝一番のスペイン語講座に続いて午後のハリウッドシアターで催されたのは、アメリカ東海岸の島に伝わるナンタケットバスケット作りの講師・八代江津子先生による講演。捕鯨で栄えた島の、鯨油を入れる樽作りの技術を応用して高級バスケット作りが始まったのですが、今回の講演は、クジラの観察にもフォーカス。潮吹き具合で種類の見分けがつくという点も、目から鱗の話でした。

そのすぐあとにはパームコートで青木弘武トリオのコンサート。席の近さが和やかさとなり、とてもいい雰囲気。午後3時からのコーラス教室もお客様でいっぱい。声楽の田口昌範先生、ピアノの門真帆先生による教室はすでに5回目で、どなたも慣れてきた頃です。ドイツ語で歌う第九は前回初めて通しで練習したそうですが、とてもお上手。後日開催される発表会が今から楽しみです。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。