photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2025/6/25(水)

島々の伝統

  • 緯度:N 36度 31分
  • 経度:W 126度 36分
  • 天気:曇り
  • 気温:15.0 度
  • 速力:14.7
  • 海域:太平洋
  • 寄港地:終日航海日

昨日の日没後、夜9時にサンフランシスコを出港した「飛鳥Ⅱ」。太平洋に出て、いよいよ最後の寄港地ハワイのホノルルに向けて舵を切りました。このあたりの海域はまだちょっと肌寒いものの、数日内には暑い南の海へと変わるでしょう。そんなきょうは、島々の伝統に根差した教室やイベントが連なる一日でした。そのいくつかを紹介してみます。

朝いちばんから出入り自由のオープン教室としてコンパスルームで催されていたのは、八代江津子先生によるナンタケットバスケット作りの教室。アメリカ東海岸沖に浮かぶナンタケット島の伝統的なバスケットで、唯一、フォーマルシーンでの携帯を許されているという高級なもの。撮影に入ると、ちょうどお客様が完成させた瞬間で、素敵な笑顔が達成感を物語っているようでした。

そして、カントリーラインダンスを教えていたのは、元クルーズスタッフのハワイアン、リサさんです。晩には同じくハワイの風を感じるマループロダクションのメンバーがギャラクシーラウンジに登場し、ハワイはもちろんタヒチやサモア、ニュージーランド、トンガなど、太平洋の島々に伝わるダンスを圧巻のパフォーマンスで熱演。世界一周クルーズの仕上げに向けて、船内はますます盛り上がっています。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。