photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2025/6/26(木)

落合シェフのイタリアン

  • 緯度:N 33度 22分
  • 経度:W 135度 29分
  • 天気:曇り
  • 気温:19.0 度
  • 速力:17.5
  • 海域:太平洋
  • 寄港地:終日航海日

太平洋横断2日目のきょうも海はいたって穏やかです。そういえば、そもそも「太平洋」という名は、探検家のマゼランが世界一周航海の途上で「大西洋に比べて穏やかだった」という意味でつけたのだと、本船キャプテンが過日の放送で話してくれました。海は広く高気圧に覆われており、この先も穏やかなクルーズが続くだろうとのことでした。

もうすっかり日常になった船上の日々。窓外には青い海と青い空、白い雲。しみじみ、幸せな旅だなあと思います。しかもきょうの夜には、落合務シェフによるスペシャルイタリアンディナーが待っています。ドレスコードもインフォーマルで、ロングクルーズに変化をもたらす素敵な日。忙しい調理の合間に時間をいただいて、落合シェフのポートレイトを撮らせていただきました。

そしてディナー。とうもろこしの冷製スープ、粒状になったオリーブオイルの食感も楽しい「新しい形のカプレーゼ」に始まり、アルデンテ具合も素晴らしい「うにのスパゲッティ」、真鯛のグリル、黒毛和牛フィレ肉のロースト、紅茶のレモンティラミス バニラアイス添えと、名店「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」の魅力が存分に発揮された、まさに魅惑の、美味なるひとときになりました。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。