photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2025/7/7(月)

郷愁の飛鳥祭り

  • 緯度:N 31度 45分
  • 経度:E 165度 11分
  • 天気:晴れ
  • 気温:26.0 度
  • 速力:18.3
  • 海域:太平洋
  • 寄港地:終日航海日

きょう午前中は各種教室が今まで以上に多くありました。囲碁、ゴルフ、コントラクトブリッジ、ストレッチ体操などジャンルもさまざま。そして客室テレビに映し出される航路図を見ると、船が次第に日本が近づいているのが分かります。レセプション前には七夕飾りがあってお客様が願い事を短冊に記していたり、船内イベントには和の風情を感じさせるものも増えています。

11デッキ・パームコートの「優雅な午後の日本茶」の時間では、乗船中のゲストシェフで和菓子職人の阿部真(しん)さんの和菓子も並びました。ポートレイト撮影のさなか、それに気づいたお客様が「お人柄そのままの、やさしい味が素敵ですね」と阿部さんに声を掛けていました。おっしゃる通り、ほどよく甘さを控えた滑らかな味わいに、思わず心和みます。

太平洋は相変わらず穏やかな晴天続き。プールサイドでの催し「2025世界一周クルーズ 飛鳥祭り」にぴったりです。よさこい、阿波おどり、ねぶた祭を織り交ぜたお祭りでは、ここ何日か、たくさんのお客様が船内各所で密かに踊りの練習を重ねていた成果をいかんなく発揮。日本の夏を先取りしたような華やかな夜になりました。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。