photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2025/7/8(火)

船内三景

  • 緯度:N 33度 12分
  • 経度:E 157度 33分
  • 天気:晴れ
  • 気温:26.0 度
  • 速力:17.9
  • 海域:太平洋
  • 寄港地:終日航海日

きょう7月8日は、この世界一周クルーズを横浜から数えて100日目。お客様はどなたも、楽しい非日常がすっかり板についています。囲碁教室の講師は3人のリレー方式の3人目、マイケル・レドモンド先生。もう何度も講師乗船している大ベテランの先生です。その午後の教室はきょうは11面打ちの指導碁で、中級〜有段のお客様だけに、静かに張り詰めた空気はさすがのもの。

同じ頃には専属マジシャン・渡邊卓也さんによる「クラシカル マジックシアター」も開催。ハリウッドシアターを会場にして、カードや電球、新聞紙、ハンカチとガラス瓶などを使った昔ながらのマジックを披露してくれました。客席との距離の近さや笑いを織り交ぜたトークも絶妙。目の前の人々を楽しませるという、エンターテイメントの原点を見るようでした。

囲碁、マジックときて、もうひとつの注目はコーラス教室発表会。きょうの写真3点、いわば船内三景のあと1枚はこれでしょう。全13回の教室の集大成として、ドイツ語で歌う第九をアスカプラザで披露してくれました。シックな衣装で歌う姿は真剣そのもの。そして大きな拍手とアンコールの後には、どなたも「やりきった!」という満面の笑み。心に響く素敵な発表会となりました。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。