photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2025/7/11(金)

再びの横浜と「飛鳥Ⅲ」

  • 緯度:N 35度 27分
  • 経度:E 139度 39分
  • 天気:曇り
  • 気温:25.0 度
  • 速力:16.6
  • 海域:-
  • 寄港地:横浜

「飛鳥Ⅱ」は今朝6時半に東京湾の入り口に差し掛かりました。スマートフォンの機内モードをOFFにしてみると、ついに日本の電波を拾っています。世界一周クルーズ中でも船内で滞りなくWi-Fiが使える時代になったとはいえ、久しぶりの日本の電波には、やはり「帰ってきたなあ」という感慨を覚えます。船は浦賀水道を北上し、7時50分には横浜ベイブリッジをくぐりました。

見えてきた母港・横浜大さん橋には「飛鳥Ⅲ」も停泊中。南大西洋・セントヘレナ島沖でのランデブー以来、2か月ぶりの再会です。そして嬉しいのは、桟橋上で迎えてくれるお客様のご家族・ご友人やその他多くの方々の「おかえりなさい!」の声。定刻9時に入り船で接岸し、ついに103日間の世界一周を達成。船内テレビの航路図にも、地球をぐるりと回る1本の線が結ばれました。

向かい側の「飛鳥Ⅲ」、係留保存されている横浜名物の貨客船「氷川丸」や東京湾周遊のレストランシップ「レディ クリスタル」も汽笛を鳴らしてくれました。本船「飛鳥Ⅱ」の屋外デッキでは、どなたも満面の笑みでご挨拶。「本当に楽しい旅でしたね」「また船上でお会いしましょう」といった声が聞こえます。横浜下船のお客様とお別れしたあと、船は踵を返して一路神戸へ向かっています。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。