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飛鳥Ⅱ

2025/7/12(土)

世界一周ここに完結

  • 緯度:N 34度 41分
  • 経度:E 135度 12分
  • 天気:晴れ
  • 気温:30.0 度
  • 速力:15.6
  • 海域:-
  • 寄港地:神戸

昨日の午後2時に横浜を発った「飛鳥Ⅱ」。多くのお客様が下船して家路へと向かうなか、残る主に西日本のお客様を乗せて神戸へと向かっています。海は相変わらず穏やかで、昨日から曇りがちだった空も朝には晴れました。8時40分ごろには紀伊水道へ。内海はますます凪いでいて、全行程を通して比較的穏やかだった今回の世界一周クルーズを象徴するかのようでした。

船内では最後のイベント「サンクスアワー」がクラブ2100で催され、クルーズスタッフとお客様がゲームで対決。船内に残るお客様の数こそ少ないものの、雰囲気は和気あいあい。まるで文化祭が終わったあとの放課後のような、「みんな帰っちゃったけど、楽しかったね」といった空気に満ちています。神戸まで行くお客様だけが体験できる、素敵な余韻を感じる一日と言えるでしょう。

消防艇の放水が出迎えるなか、船は定刻午後2時に神戸港第4突堤、通称「4突」にある神戸ポートターミナルに接岸しました。横浜同様にカラフルな横断幕とたくさんのお出迎えの方々がいて、こちらも7デッキから手を振って応えます。感慨深い103日間の世界一周クルーズはこれにて完結。どなたもまたいつか次のクルーズで、「飛鳥Ⅱ」、そして「飛鳥Ⅲ」の船上でお会いしましょう。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。