飛鳥Ⅱ
2024/5/30(木)
2024年世界一周クルーズ(100)
船乗りたちの日常を知る
- 緯度:N 42度 57分
- 経度:W 56度 36分
- 天気:霧
- 気温:14.0 度
- 速力:17.5 ノット
- 海域:大西洋
- 寄港地:終日航海日

昨日の晴れと打って変わって、今朝の「飛鳥Ⅱ」は濃霧の大西洋上を進んでいます。まるで雲の中を行くような幻想的な雰囲気です。そんな中で開催されたのが、かつて船乗りたちが家族や恋人を想って船上で作ったのが始まりだという伝統美術工芸「セーラーズバレンタイン」の教室です(写真左下)。教えてくれるのは飯室はつえ先生です。
羅針盤に由来する八角形の額に貝殻を敷き詰めて作るこのアート、貝殻を花びらのように立体的に立ち上げるのもポイントのよう。「接着に敢えて乾燥が遅いボンドを使うのも、微調整がきくからです」と飯室先生。今回は手頃なオーナメントなどを作る時間でしたが、数日前の教室でお客様が作った大きめの作品も展示されていました(同右下)。
そして夜には、知る人ぞ知る催し「クルートーク」が6デッキのクラブ・スターズでありました(同上)。瀧淳一総料理長を迎え、お客様の質問の手が次々あがる盛り上がり。食材調達やメニューの苦労等々、裏話も含めてたくさん聞けました。アルコール片手に話せる笑いに満ちたひとときを、どなたも楽しまれていたようです。



著者紹介/高橋 敦史
1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。
2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。