photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2024/5/16(木)

印象派が愛した旧港を歩く

  • 緯度:N 49度 26分
  • 経度:E 0度 14分
  • 天気:晴れ
  • 気温:19.0 度
  • 速力:15.6 ノット
  • 海域:-
  • 寄港地:オンフルール

「飛鳥Ⅱ」は今朝8時半頃に、フランスのオンフルールに到着しました。ノルマンディー地方のセーヌ川河口に位置するこの港町は、モネを始めとする印象派の画家たちが愛した場所として有名です。中でも四角い形をした旧港は、グレーやベージュ、白の建物がぎっしりと肩を寄せ合うように周囲を取り囲み、それはそれは美しい眺めです。

見どころがほぼ半径100m圏内に収まっているのもいいところ。のんびり歩いて回れます。旧港をひと回りしたら、次は裏手の聖カトリーヌ教会へ。15世紀に建てられたという古い木造の教会です。内部にはカラフルなステンドグラスや海上交通に用いる国際信号旗があって、素朴ながらも華やかさを感じます(写真左下)。

きょうはオーバーナイトの停泊なので、どなたもゆっくり散策できたと思います。風のない穏やかな晴天だったので、筆者は船に戻ってローカルショー「カンカン」を観たあとにもう一度、夜の旧港に出掛けてみました。青みがかった暗がりの中で鏡のような水面に明かりが映る様子には、また別の穏やかな風情がありました(同右下)。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。
2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。