photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2024/5/5(日)

端午の節句の和食ディナー

  • 緯度:N 0度 9分
  • 経度:W 13度 26分
  • 天気:晴れ
  • 気温:29.0 度
  • 速力:17.4 ノット
  • 海域:大西洋
  • 寄港地:終日航海日

4月5日に横浜を出てひと月が経ちました。南大西洋を北上する「飛鳥Ⅱ」は午前11時8分に再び赤道を越え、横浜からここまでの航行距離が7817マイル(1万3310km)になったと、当直航海士がお昼の放送で教えてくれました。船は北半球に戻ってきたことになり、今回の世界一周ではこの先、南半球に入ることはないそうです。

船上では相変わらず、毎日とても美味しい食事を頂いています。フォーシーズン・ダイニングルームでのディナーは日毎に概ねフレンチと和懐石が半々、それに時々イタリアンや中華の日もあります。きょうは端午の節句にちなんだ和の献立。フォトエッセイでもまだ料理をきちんと取り上げていなかったので、この機会に撮影してみました。

写真上は食前酒、先附の大徳寺麩胡麻和え、百合根しぼりやサーモン黄身寿司などの前菜各種。また右下は向附のカツオと伊勢海老の祝い盛り合わせ。献立表には縁起よく「勝男」と当て字がされていました。そのほかスズキの若狭焼きや若竹と鯛の子の含め煮なども。地球の反対側でも常々美味しい和食が味わえるのは「飛鳥Ⅱ」ならではの魅力です。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。
2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。