photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2024/5/1(水)

1万マイルのはるか彼方で

  • 緯度:S 22度 9分
  • 経度:E 1度 56分
  • 天気:晴れ
  • 気温:23.0 度
  • 速力:18.0 ノット
  • 海域:大西洋
  • 寄港地:終日航海日

きょうの夕方で横浜からの航海が1万マイル(約1万8520km)になるそうです。正午の時点で船内テレビの航路図を見ると、時速は18.2ノット(33.7km/h)と表示されています。船は概ねこのような速度で外洋を走り続けるわけで、ひと月を待たずしてずいぶん遠くに来たものだと思います。広い海に、きょうも2本のきれいな航跡が伸びています。

テネリフェ島までは少し長めの航海ながら、飽きることはありません。午後にはアスカプラザで「カクテルコンペティション」が開催されました(写真右下)。「飛鳥Ⅱ」を代表するバーテンダーがそれぞれアルコール・ノンアルコールの2種のオリジナルカクテルを作って腕を競うイベントに、多くのお客様が集まったのは言うまでもありません。

そして晩には「石塚隆充 スパニッシュナイト」の華麗なステージが(同上)。日本最高峰のフラメンコ歌手でギタリストでもある石塚さんが、ピアニストとダンサーを含めたトリオで出演。スペイン・アンダルシア地方を思わせる眩いほどの情熱と相反する哀愁が音に乗って波のように押し寄せる、素敵な演奏をたっぷりと楽しみました。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。
2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。