photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2024/6/14(金)

熱帯雨林の空中散歩

  • 緯度:N 9度 58分
  • 経度:W 84度 50分
  • 天気:曇り
  • 気温:29.0 度
  • 速力:9.2 ノット
  • 海域:-
  • 寄港地:プンタレナス

「飛鳥Ⅱ」は今朝8時ごろコスタリカのプンタレナスに入港しました。接岸場所は、およそ5kmにわたる長い岬の途中から沖へとのびた桟橋です。高い建物が見当たらない、のどかな岬の町が屋外デッキから見えました。さらに景色の奥には深い森。そう、コスタリカはネイチャーツーリズム発祥国としても知られる自然豊かな国なのです。

この日の筆者は「熱帯雨林ゴンドラ空中散歩(午前)」のツアーにご一緒しました。バスで片道約1時間半、海辺の車窓風景を楽しんでから山へと分け入ると、すぐにゴンドラ乗り場に到着です。森の空気をじかに感じるカゴのようなゴンドラが空へと舞い上がり、深い森へと進みます。地上数十メートルにもなる目線の高さは、まさに鳥になった気分です。

熱帯らしい不思議な植物や鮮やかな花、樹上の寄生植物などのほか、面白かったのは間近の木の幹にいたハキリアリの行列です(写真右下)。ついつい大きな生き物を探しがちですが、こんな小さな世界にも熱帯らしさがあると気がつきました。そして高い高い木の上のこんなシーンを間近に見る経験自体、改めて「すごいことだな」と感じました。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。
2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。