photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2024/7/14(日)

世界一周ついに完結

  • 緯度:N 34度 33分
  • 経度:E 135度 14分
  • 天気:曇り
  • 気温:27.0 度
  • 速力:16.1 ノット
  • 海域:-
  • 寄港地:神戸

きのう横浜港で東日本のお客様が下船されたあと、「飛鳥Ⅱ」は残る西日本のお客様を乗せて今航の最終目的地となる神戸港へと向かっています。午前10時には船内イベントとしては最後のひとつ、「サンクスアワー」がありました(写真左下)。クルーズスタッフと一緒に楽しむイベントで、副題は「熱血飛鳥劇場 はあっというゲーム」。

何のことかと思いきや、「はぁ」「なんで」「もう」といった感嘆詞を誰かが演じ、表現した細かな感情を当てるもの。お客様は和気あいあい。大半のお客様が横浜港で下船済みゆえ人数こそ少ないけれど、この横浜〜神戸間の最後の1日が筆者は大好き。まるで学園祭が終わった放課後のような、「みんな帰っちゃったけど、楽しかったね」という空気に満ちているのです。

船は友ヶ島水道から大阪湾へと進み、午後2時には神戸港ポートターミナル、モノレール駅と直結する新港第四突堤に接岸しました。お出迎えの皆さんに手を振って、クルーやお客様同士で下船前の最後のひとときを語り合い、どなたにとっても一生の思い出になるに違いない「飛鳥Ⅱ」の2024年世界一周クルーズは、これにて無事にゴールとなりました。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。
2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。