photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

朝日が彩る一期一会の入港風景

  • 緯度:S 33度 52分
  • 経度:E 151度 11分
  • 天気:晴れ
  • 気温:24.0 度
  • 速力:15.9 ノット
  • 海域:-
  • 寄港地:シドニー

時刻は朝の6時半。前日にオペラハウスの予想通過時刻がアナウンスされていたこともあり、前方の風景がうっすらと色づく頃には船首側のオープンデッキはお客様の姿で埋め尽くされました。やがて観客の準備が整ったのを見計らったかのように、オレンジ色の陽光が目前に迫るオペラハウスをライティング。その一期一会の絶景に感嘆の声があちこちから上がっていました。

8時にホワイトベイクルーズターミナルに入港したあとは、入国審査もないためほどなくして下船が可能に。シドニーは今航で唯一2日間の滞在となるため、ツアーを織り交ぜつつ、ご自身で滞在中の予定を自由に組まれた方も多かったのではないかと思います。筆者はテレビで放映されていた寄港地紹介も参考にして、シドニーの街へ繰り出すことにしました。

チャイナタウン周辺からダーリングハーバー、タウンホールと練り歩き、1日を締めくくるのはやはりオペラハウスだろうと、ハーバーブリッジの歩道から夜景を望むことにしました。夕刻の光を浴びたオペラハウスは時間とともに色づきを変化させ、やがて示し合わせたように街は明かりを点灯。刻々と変わる情景を写し止めようと、夢中でシャッターを切ったのでした。

永島 岳志

著者紹介/永島 岳志

1980年、埼玉県生まれ。石川県金沢市在住。
システム会社勤務後、アジア放浪を経て写真雑誌の編集者へ転身。その後、ユーラシア〜アフリカ大陸のバックパッカー周遊、北米大陸自転車横断を経て帰国。2014年からはフリーランスとして編集業とともにカメラマンとしても活動する。
2018・2019年に「飛鳥Ⅱ」の海外クルーズにてフォトエッセイ&写真教室を担当。