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飛鳥Ⅱ

シドニー出港と節分、そして落語

  • 緯度:S 33度 52分
  • 経度:E 151度 11分
  • 天気:晴れ
  • 気温:28.0 度
  • 速力:-
  • 海域:-
  • 寄港地:シドニー

シドニー1日目は楽しく過ごされたでしょうか?筆者は丸一日街を歩き回りましたが、シドニーの夏はカラッとした暑さで、海風の影響もあるのか日本と比較すれば格段に過ごしやすい印象。朝夕は勤め人の姿も多く、独創的なフォルムの高層ビル群と路面電車のライトレール、街路や公園の緑とが調和したモダンな光景に、異国の街のエネルギーを強く感じました。

本日は午後からオペラハウスの内部見学ツアーに参加し、帰着まもない17時に出港。体がよろけるほどの風が吹くなか、風上に向かって進む三角形の帆を張ったヨットの一団に見送られ、思い出の詰まったシドニーと別れを告げました。夕刻迫る船上では1日遅れの節分イベントを開催。豆まきで鬼を追いやり、船内には福が訪れたことでしょう。

立川志の八師匠による落語『栄光へのノーサイド』も今夜ついにお披露目に。ところで船内新聞『アスカデイリー』に掲載された、セカンドパーサーのシドニーにまつわる素敵なエピソードがございました。若き日から歳月を経ていま再びシドニーの地を踏む夢を叶えたという一文に、「Future is yours(未来はあなたのもの)」という話中の一節がふと重なったのでした。

永島 岳志

著者紹介/永島 岳志

1980年、埼玉県生まれ。石川県金沢市在住。
システム会社勤務後、アジア放浪を経て写真雑誌の編集者へ転身。その後、ユーラシア〜アフリカ大陸のバックパッカー周遊、北米大陸自転車横断を経て帰国。2014年からはフリーランスとして編集業とともにカメラマンとしても活動する。
2018・2019年に「飛鳥Ⅱ」の海外クルーズにてフォトエッセイ&写真教室を担当。