photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

常夏の楽園・グアム

  • 緯度:N 13度 27分
  • 経度:E 144度 40分
  • 天気:晴れ
  • 気温:29.0 度
  • 速力:17.1 ノット
  • 海域:-
  • 寄港地:グアム

最後の寄港地・グアムの港は夜明け直前の美しい光とともに「飛鳥Ⅱ」をお出迎え。11デッキの最前方へと向かいすっかり顔なじみとなったお客様とウイングに立つ船長らの勇姿を見守っていると、ほどなくして空は白み、眼下のアプラ港コマーシャルポートは束の間の魔法が解けたように本来の無骨な姿を取り戻しました。

季節的にはグアムは冬。それでも日中の気温は30度近くになるそうで、帽子を目深に被って強い日差しの降り注ぐ島へと繰り出しました。筆者はイルカウォッチングと海中展望塔の一日ツアーに同行。イルカと遭遇できなかったのは残念でしたが、ツアーに付帯するハイアットリージェンシーホテルでのランチはそんな気分を吹き飛ばすほどの素敵な体験となりました。

せっかくのグアムを存分に楽しもうとランチ後にはビーチにも足を伸ばし、家族・友人へのお土産もここぞとまとめ買い。最終の連絡バスで帰船すると、高揚した気分そのままプールサイドのボン・ヴォヤージへ。サイパンと同じくはなむけのクラクションが岸壁から鳴り響くなか、西日が照りつける常夏の楽園を出港し、「飛鳥Ⅱ」はついに日本を目指すのでした。

永島 岳志

著者紹介/永島 岳志

1980年、埼玉県生まれ。石川県金沢市在住。
システム会社勤務後、アジア放浪を経て写真雑誌の編集者へ転身。その後、ユーラシア〜アフリカ大陸のバックパッカー周遊、北米大陸自転車横断を経て帰国。2014年からはフリーランスとして編集業とともにカメラマンとしても活動する。
2018・2019年に「飛鳥Ⅱ」の海外クルーズにてフォトエッセイ&写真教室を担当。