photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

クラシックギターの音色に魅了されて

  • 緯度:N 18度 37分
  • 経度:E 143度 15分
  • 天気:晴れ
  • 気温:26.0 度
  • 速力:17.0 ノット
  • 海域:太平洋
  • 寄港地:終日航海日

グアムを出港した「飛鳥Ⅱ」は、北マリアナ諸島に沿って北北西に航行中。航路図を見ると北に日本最南端の沖ノ鳥島を捉え、着実に日本に近づいているのだと実感します。本日の船内新聞『アスカデイリー』には今航にまつわるさまざまな興味深いデータが掲載されていました。機関士のみなさんに敬意を評し、機関室の最高室温は48度(1月27日)だったことをここに記したいと思います。

残りわずかとなった船内生活の一部を記録しておこうと、デスクワークの合間に船内をウロウロ。リドカフェでは坂本先生によるコントラクトブリッジ教室の入門クラス、クラブ2100では明日の発表会に向けて最終調整中のコーラス教室にお邪魔しました。ちなみに数日前から飾られていた雛人形は、和室「游仙」含め計5箇所にあるそうです。

今航のゲストエンターテイナーのトリを飾るのは村治佳織さん。3回目の乗船となるそうで、曲間には「飛鳥Ⅱ」の思い出話を挟みながら、クラシックギターの美しく繊細な音色をギャラクシーラウンジに響かせました。アンコールには『星空の飛鳥』を披露。前回の「飛鳥Ⅱ」乗船時に七夕の星空を眺めながら作曲したという特別な一曲に、お客様もじっと聴き入っていました。

永島 岳志

著者紹介/永島 岳志

1980年、埼玉県生まれ。石川県金沢市在住。
システム会社勤務後、アジア放浪を経て写真雑誌の編集者へ転身。その後、ユーラシア〜アフリカ大陸のバックパッカー周遊、北米大陸自転車横断を経て帰国。2014年からはフリーランスとして編集業とともにカメラマンとしても活動する。
2018・2019年に「飛鳥Ⅱ」の海外クルーズにてフォトエッセイ&写真教室を担当。