photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

大団円を迎えたフォーマルナイト

  • 緯度:N 24度 50分
  • 経度:E 141度 20分
  • 天気:晴れ
  • 気温:17.0 度
  • 速力:16.6 ノット
  • 海域:太平洋
  • 寄港地:終日航海日

南国の空気をまとっていた昨日から一変、本日はぐっと冷え込み最高気温は18度予想。船内時計では日本との時差はまだ1時間あるものの、昼頃には往路で通過した小笠原諸島南部の硫黄島との再会を果たし、気分はだいぶ帰国モードに。また今夕は最後のフォーマルナイトとあって、日中から船内イベントが目白押し。筆者の写真教室も無事最終回を迎えることができました。

飛鳥芸術展に同好会発表会、「飛鳥Ⅱ」専属マジシャン・TAKUYAによるマジックルームと、一日限りのスペシャルイベントが続くなか、ひときわ注目を集めたのがコーラス教室の発表会です。披露するのは“第九”。浅野・谷坂両先生による教室は全12回を数え、その練習の成果をアスカプラザの大舞台でいかんなく発揮されていらっしゃいました。

キャプテンズフェアウェルパーティーではオフィサー一同が壇上に揃い踏み。ウェルカムパーティーと同じ景色(人の入れ替わりはありますが)のはずなのに、当時とは異なる心のありように、旅で過ごした時間の重みがあらわれているようでした。キャビンスチュワーデスも集って『蛍の光』を合唱後、クラッカーを鳴らして最後は晴れやかに締めくくられました。

永島 岳志

著者紹介/永島 岳志

1980年、埼玉県生まれ。石川県金沢市在住。
システム会社勤務後、アジア放浪を経て写真雑誌の編集者へ転身。その後、ユーラシア〜アフリカ大陸のバックパッカー周遊、北米大陸自転車横断を経て帰国。2014年からはフリーランスとして編集業とともにカメラマンとしても活動する。
2018・2019年に「飛鳥Ⅱ」の海外クルーズにてフォトエッセイ&写真教室を担当。