飛鳥Ⅱ
2025/2/28(金)
2025年オセアニアグランドクルーズ、ここに完結!
- 緯度:N 34度 30分
- 経度:E 135度 6分
- 天気:曇り
- 気温:13.0 度
- 速力:15.7 ノット
- 海域:-
- 寄港地:神戸

時折小雨のまじる天気に、「横浜で力尽きたかな」とお客様と笑い話をしながら迎えた最後の日。特別な静寂が訪れた船内を楽しもうと、荷造りが一段落したところで散策へ。ビスタラウンジではこれまで口にする機会を得られずにいた宇治金時にようやくありつけ、我ながらささいなことだなと思いつつも、ウィッシュリストのひとつをこっそり完遂させました。
昼食を済ませてプロムナードデッキへ向かうと、すでに入港パーティーの最中。アスカオーケストラの奏でる音楽の先には出港時と同じ中突堤客船ターミナルの送迎デッキがありました。ただ異なるのは、そこに「お帰りなさい」の横断幕が掲げられていること。2025年オセアニアグランドクルーズはついに本日、無事に終わりを迎えました。
最後尾で下船した筆者。名残惜しさも手伝って夜まで停泊中の「飛鳥Ⅱ」を撮影していると、後ろから「先生〜!」の大きな掛け声が。振り返るとそこにいたのは見慣れたフィリピン人クルーの面々。彼らの笑顔を見て高鳴る胸に、40日間ともにしたクルー、そしてお客様との出会いが何にも勝る旅の思い出となっているのだと、そのとき確信に変わったのでした。
最後までフォトエッセイをお読みいただきありがとうございました!また会う日まで、皆様どうかお元気で。



著者紹介/永島 岳志
1980年、埼玉県生まれ。石川県金沢市在住。
システム会社勤務後、アジア放浪を経て写真雑誌の編集者へ転身。その後、ユーラシア〜アフリカ大陸のバックパッカー周遊、北米大陸自転車横断を経て帰国。2014年からはフリーランスとして編集業とともにカメラマンとしても活動する。
2018・2019年に「飛鳥Ⅱ」の海外クルーズにてフォトエッセイ&写真教室を担当。