photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2025/4/1(火)

全員集合、いよいよ世界の海へと旅立ちます

  • 緯度:N 34度 41分
  • 経度:E 135度 11分
  • 天気:曇り
  • 気温:12.5 度
  • 速力:15.4 ノット
  • 海域:-
  • 寄港地:神戸

午前8時50分、船内ではキャプテンから定時の放送がありました。「飛鳥Ⅱ」はちょうど淡路島の脇をすり抜けようかというところ。その先、大阪湾を進んで定刻12時、細長い鼓を立てたような姿のポートタワーがそびえる神戸港に接岸しました。神戸からご乗船のお客様が加わって全員集合。いよいよ世界の海へと旅立ちます。出航シーンも横浜港に引けを取らない華やかさ。

岸壁側の演奏では、葉加瀬太郎氏作曲の飛鳥クルーズテーマ曲、『ASUKA』を初披露。今年7月から本船「飛鳥Ⅱ」と新造船「飛鳥Ⅲ」との2隻体制になることを記念して作られた素敵な曲です。舳先を陸地側に向ける「入り船」で接岸していた「飛鳥Ⅱ」は15時ちょうどに岸壁を離れて転回し、消防艇のカラー放水に見送られる中、ふたたび太平洋へと出て行きました。

そして夕方の船内、5デッキ・アスカプラザでは、キャプテン・ホテルマネージャー・機関長の3人が法被(はっぴ)をまとって「鏡開き」。飛鳥クルーズのロゴマークが入ったオリジナルの枡にお酒が注がれ、集まったお客様に振る舞われました。旅の前途を祝して皆で乾杯! いよいよ、非日常が日常になる103日間、魅惑の「世界一周クルーズ」の始まりです。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。