photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2025/4/18(金)

火山の島の大地を歩く

  • 緯度:S 20度 56分
  • 経度:E 55度 19分
  • 天気:晴れ
  • 気温:28.0 度
  • 速力:15.4 ノット
  • 海域:インド洋
  • 寄港地:レユニオン島

「飛鳥Ⅱ」はシンガポールからの中9日の航海を終え、今朝7時、夜明けのレユニオン島に着きました。ここはフランス領のリゾートアイランド。街並みは美しく、車もフランス車ばかり。パリから毎日複数の直行便があるのだと、現地ガイドの方が言っています。強いて例えるなら、「フランスのハワイ」といったところでしょうか。穏やかで快適な、先進国のリゾートです。

きょうの筆者は、寄港地観光ツアー「レユニオン島 火山・月面大地めぐり(昼食付)」に参加しました。島南部の火山に向かうダイナミックな日帰り旅です。高速道路を降りたバスはくねる山道をどんどん上り、標高2000m越えの高所に至ります。険しい峡谷の先に海を見渡す「牛の鼻展望台」、火口を望む火口展望台、そして荒涼とした「月面大地」の3つを見学しました。

活火山ですが爆発的な噴火をするタイプではなく、「噴火しても、もっぱら溶岩がさらさら流れるだけ」だそう。だからこそ、異世界のような景観を気軽に楽しめるのでしょう。「いよいよ月面大地です。みなさま酸素マスクの用意はいいですか?」などと冗談を言う明るいガイドさんと一緒に楽しく1日を過ごしました。夕闇迫る頃に「飛鳥Ⅱ」は出港し、次の寄港地ケープタウンに向かっています。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。