photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2025/4/19(土)

アフリカ目前の「アフロイズム」

  • 緯度:S 23度 33分
  • 経度:E 50度 7分
  • 天気:晴れ
  • 気温:29.0 度
  • 速力:17.7 ノット
  • 海域:インド洋
  • 寄港地:終日航海日

昨日レユニオン島を発った「飛鳥Ⅱ」はいよいよアフリカ大陸へと近づきつつあり、今晩にはマダガスカル島の南側をかすめて航行します。前港のレユニオン島で何組かのアーティストが下船して、今度はアフリカ音楽の奏者の方々が複数乗ってきています。船内の雰囲気が少し変わって、日本から距離的には遠かったはずの“憧れの”アフリカ大陸が間近なことを実感します。

さて、そんなきょうも定番の各種教室は順調に回を重ねています。注目のひとつは健美エクササイズ教室の、「オチョ」こと進藤学先生による創作クラス。覗いてみると、活気いっぱい。「前、よこ、後ろ、よこ、オーチョ!」の掛け声とともに、2チームに分かれたお客様が踊っていました。今航終盤には発表会もあるそうで、先生のお手本をスマホで動画に収めるなど、どなたも実に熱心です。

夜にはこのクルーズ中のアフリカンアーティストのトップバッターとして、ピアニストで作曲家の朝比奈・イネス・隆子さんを始めとする「アフロイズム」の3人がギャラクシーラウンジの舞台に立ちました。「あらゆる音楽のリズムの起源」とされるアフリカ音楽に敬意を表した演奏は、ジャズやクラシックの大人のムードを身にまとう洗練された曲ばかり。時を忘れて酔いしれる素敵な一夜となりました。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。