飛鳥Ⅱ
2025/4/20(日)
2025年世界一周クルーズ(21)
南半球で見上げる星空
- 緯度:S 26度 30分
- 経度:E 43度 34分
- 天気:晴れ
- 気温:26.0 度
- 速力:17.0 ノット
- 海域:インド洋
- 寄港地:終日航海日

日本を発って3週間が過ぎたきょうあたり、船内では、世界一周クルーズの非日常がすっかり日常になってきたように思います。目覚めれば周囲はいつも青い海。さて、きょうは何をしようかな……。慌てて何かを詰め込むような旅とは無縁の、ゆったりとした船上の毎日です。朝から「謎解きイースター」と題したクイズが行われていて、アスカプラザに多くのお客様が集まっていました。
そしてもうひとつ、午後には、南半球の船旅でお客様が楽しみにしていた「星空」について、“旅する星空解説員”のササキユウタさんによる講演が。曰く、暗がりから見ることが何より有利な星空観察だけに、船の上は特等席。南半球の星座の筆頭格といえる「みなみじゅうじ座」や、同じく南半球でしか見えない「ふうちょう座」「はちぶんぎ座」「テーブルさん座」などについて教えてくれました。
特に「テーブルさん座」は、次の寄港地ケープタウンの象徴でもあるテーブルマウンテンの名を冠した星座だとのこと。夜には11デッキ船尾の屋外で星空鑑賞会も開催されました。船の照明を落とすと夜空にはたくさんの星がきらめいていて、講演で教わった星座の数々をすぐさま実際に見る貴重な機会となりました。鑑賞会は明日以降も何度か催されるというから楽しみです。



著者紹介/高橋 敦史
1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。