飛鳥Ⅱ
2025/5/9(金)
2025年世界一周クルーズ(41)
バルセロナの建築を学ぶ
- 緯度:N 31度 24分
- 経度:W 12度 14分
- 天気:晴れ
- 気温:19.6 度
- 速力:16.6 ノット
- 海域:大西洋
- 寄港地:終日航海日

昨夕にテネリフェを発った「飛鳥Ⅱ」。ここから先はいよいよヨーロッパ本土の寄港地が続きます。その第一は、地中海に入った先のスペイン・バルセロナ。ご存じガウディのサグラダ・ファミリアを筆頭に、個性的で壮大な建物ばかりの美しい街です。それらの総称、いわゆる「モデルニスモ建築芸術」についての斎藤由美子さんの講演が、午前中のハリウッドシアターでありました。
モデルニスモとはアールヌーボーと同じで「新たな芸術」という意味。今から約150年前、バルセロナ万博を機に新たな文化が芽生え、石膏(モルタル)彫刻や錬鉄細工、タイルやモザイクなどの新素材で華やかに建物を飾ることが流行ったそうです。浮世絵などの日本文化も大きな影響を与えたといい、たとえばスペイン語でパーテーションを意味するビョンボは、「屏風」から来た言葉。
バルセロナ観光がますます楽しみになったきょうあたり、海はますます穏やかになってきました。ここ何日か、ずっと凪の海が続いています。時折クジラやイルカ、シャチも見え、慌てて屋外デッキへ向かったり……。夜には、ジプシー音楽バンド・サボールコンパスの4人が郷愁と華やぎを併せ持つリズミカルなギター演奏で楽しませてくれました。



著者紹介/高橋 敦史
1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。