噴煙を見て暫くすると、飛鳥Ⅱの前方に虹が出たと船内放送がありました。その虹が消える頃、今度は船尾のほうで徐々に夕焼けが始まりました。夕焼けの下には先ほどのラバウルの空、そしてダブルブル山が噴煙を上げているのも見えます。 「さらば ラバウルよ また来るまでは しばし 別れの 涙がにじむ 恋し懐かし あの島 みれば 椰子の葉かげに 十字星」ラバウル小唄が口を衝いて出てきます。強者どもの戦の後、朝焼け、噴煙、虹、夕焼け……印象深いラバウルでした
著者紹介 水島 和實 東北大学卒業。会社員を定年退職後に写真を撮り始め、桜、紅葉、滝などの風景を中心に撮影。2002年世界一周クルーズ、2003年アジアグランドクルーズ、2004年ハワイ・アラスカグランドクルーズ、2005年オセアニアグランドクルーズ、2006年アジアグランドクルーズ、2007年オセアニアグランドクルーズ、2008年世界一周クルーズ、2010年アジアグランドクルーズに「飛鳥II」写真教室講師として乗船。 本フォトエッセイの連載は今回で7回目となる。 ■写真集/ ■その他/ 「滝 永遠との出会い」 「ワンダーフォト」主催 ラビー八重洲写真教室講師