船旅に慣れた方ほど仰ることのひとつが、「終日航海日こそクルーズの楽しみ」。だからこの世界一周クルーズにしかない大西洋横断の最中などには、とりわけその魅力が現れます。きょう筆者が注目したのは、午後に続いた3つの催し。その第一は、春風亭柳之助師匠の「お昼の落語会」。ハリウッドシアターを会場にした一席で、ギャラクシーラウンジとまた違う距離の近さが魅力です。

また、その後4時からあったのが「ロールペーパーデザイン教室」。聞き慣れない教室名に惹かれて訪ねると、コンパスルームに満員のお客様。先生は何とふだん客室清掃を担当してくれているハウスキーピングのフィリピンクルーたちで、トイレットロールの端を折ってお洒落に飾る方法をお客様に教えていました。ある方は真剣な面持ちで、ある方は笑顔いっぱいで。どなたも楽しく過ごしていました。

夜にも普段と違う催しが続きます。今宵のギャラクシーラウンジを彩ったのはお客様。「One World, One Night 〜心が踊る、地球の夜〜」と銘打って、演目はソーラン節、アフリカのジャンベ、フランス語で歌う『オー・シャンゼリゼ』、フラ、サンバと多彩。チームに分かれて密かに練習を重ねてきたそうで、渾身のステージにあたたかい拍手が送られていたのが印象的でした。