飛鳥Ⅱ
2026/1/26(月)
2026年アジアグランドクルーズ(13)
ブリッジオープンと、芸術の午後
- 緯度:N 10度 26分
- 経度:E 117度 57分
- 天気:晴れ
- 気温:28.0 度
- 速力:16.3
- 海域:パラワン島の西方
- 寄港地:終日航海中

終日航海の本日、アスカデイリーの「ブリッジオープン」の文字に心躍った方も多かったことでしょう。混雑緩和のため今回は2部制となりましたが、相変わらずの盛況ぶり。操舵室を見学できる貴重な機会とあって、海図や計器類を前に航海士の専門的な解説に聞き入ったり、白い制帽を被って記念撮影に興じたりと、大いに満喫されているようでした。
午後にはハリウッドシアターにて、漆芸作家の松本達弥氏による講演が開催されました。松本氏が専門とする「彫漆」は、漆芸技法の一種。器の表面に何十回と漆を塗り重ね、彫刻刀で彫り下げることで美しい文様を浮かび上がらせる手法は引き算の美学を感じさせます。11デッキのリドガーデンに松本氏の作品が展示されているので、未見の方はぜひ足を運んではいかがでしょうか。
そして今宵のステージを彩るのはチェリストの水谷川優子氏。『チェロとピアノ DE 世界一周』と題し、フィンランドのシベリウスからノルウェーのグリーグ、チェコのポッパーから水谷川氏の祖父にあたる日本クラシック界の先駆者・近衛秀麿氏の名曲へ。ときに朗々と歌うように、ときに鋭く刻むように、変幻自在に奏でられるチェロの音色に魅了された一夜でした。



著者紹介/永島 岳志
1980年、埼玉県生まれ。石川県金沢市在住。
システム会社勤務後、アジア放浪を経て写真雑誌の編集者へ転身。その後、ユーラシア〜アフリカ大陸のバックパッカー周遊、北米大陸自転車横断を経て帰国。2014年からはフリーランスとして編集業とともにカメラマンとしても活動する。
2018・2019・2025年に「飛鳥Ⅱ」の海外クルーズにてフォトエッセイ&写真教室を担当。