photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

オペラの歌声が響くフォーマルナイト

  • 緯度:S 40度 50分
  • 経度:E 169度 18分
  • 天気:曇り
  • 気温:17.0 度
  • 速力:14.3 ノット
  • 海域:太平洋
  • 寄港地:終日航海日

ミルフォードサウンドの余韻も残るなか、「飛鳥Ⅱ」は次の寄港地オークランドに向けてついに北へ針路を取りました。リドデッキ後方ではすっかり馴染んだHIWAによるマオリダンスのワークショップが開催中。ハカとポイボールの制作&ダンスのレクチャーに、参加されたお客様はみな楽しげな様子。最後には心地よい海風に吹かれながら練習の成果を披露していました。

書道教室の桜風先生によるカリグラフィーアートイベントもあるなど、船内は日中からどこか特別な雰囲気。それもきっと、今航2度目となるフォーマルナイトを夜に控えているからでしょう。ディナーの前には食前酒が振る舞われるアペリティフ・タイムも。パームコートには船長をはじめオフィサー陣が集い、お客様のダンスパートナーを務めました。

フォーマルナイト恒例の、フォーシーズン・ダイニングルームの前に展示される氷の彫刻は、今回はオペラハウスと飛べない鳥・キーウィがモチーフ。そしてピアノバーでは谷坂仁美、浅野和馬両先生によるミニコンサートが開催されました。『グラナダ』や、建国記念の日にちなんで『君が代』の独唱も。急遽のアンコールにも食前酒を片手に揚々と応じていました。

永島 岳志

著者紹介/永島 岳志

1980年、埼玉県生まれ。石川県金沢市在住。
システム会社勤務後、アジア放浪を経て写真雑誌の編集者へ転身。その後、ユーラシア〜アフリカ大陸のバックパッカー周遊、北米大陸自転車横断を経て帰国。2014年からはフリーランスとして編集業とともにカメラマンとしても活動する。
2018・2019年に「飛鳥Ⅱ」の海外クルーズにてフォトエッセイ&写真教室を担当。