photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2025/4/16(水)

ブリッジオープンとカクテルコンペ

  • 緯度:S 15度 33分
  • 経度:E 64度 8分
  • 天気:晴れ
  • 気温:30.0 度
  • 速力:15.6 ノット
  • 海域:インド洋
  • 寄港地:終日航海日

昨夕いつものように部屋に届いた本日分の船内新聞『アスカデイリー』に「ブリッジ(操舵室)オープン」の文字を見つけて喜んだのは、筆者だけではないでしょう。世界一周クルーズやグランドクルーズなど、もっぱら連続した終日航海のあるロングクルーズでしか体験できない、操舵室見学の機会です。きょうは午前と午後の2度、10デッキ前方のブリッジにお客様が集まりました。

さまざまな計器が並ぶ机を前にキャプテンの解説に耳を傾けたり、用意された制帽をかぶって記念撮影に興じたり、あるいは両翼に張り出したブリッジウィングに出て、ふだん入出港時にキャプテンが見ている角度から大きな船体を見渡したり……。港湾施設やパナマ運河などもそうですが、船内に居ながらでも、こうした貴重な“大人の社会科見学”ができるのだから、船旅とは楽しいものです。

そして、夜は打って変わってプールサイドでの「カクテルコンペティション」。ふだんはキリリとした姿が印象的なバーテンダーたちが、今晩だけはコミカルな変装や着ぐるみなどに身を包み、チームに分かれてそれぞれにオリジナルカクテルを披露しました。カクテルのクオリティが高く、バーテンダーの本気度が窺えた彼らの気概と愉快な持てなしに、改めて心打たれた方も多いことと思います。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。