飛鳥Ⅱ
2025/6/12(木)
2025年世界一周クルーズ(76)
艶やかなタンゴの調べ
- 緯度:N 9度 58分
- 経度:W 78度 12分
- 天気:曇り
- 気温:28.0 度
- 速力:9.0
- 海域:カリブ海
- 寄港地:終日航海日

昨夕にカルタヘナを発った「飛鳥Ⅱ」。カリブ海を一路西進しています。船内では、この世界一周クルーズのハイライトのひとつでもあるパナマ運河通航を前にした特別な催し「パナマ運河よもやま話」がありました。午後のハリウッドシアターで講演したのは副船長。運河は全長80キロ。途中、閘門(ロック)と呼ばれる“水のエレベーター”で船を上下させるのだそうです。
世界の物流の大動脈として欠かせない航路であって、「もしもパナマ運河を通らないと、約1万2000キロもの遠回り」。ロックは狭く、船と壁との隙間は2メートル弱。ほかにも、ワニやカピバラ、ナマケモノ、ペリカンなどの生き物が見られるかも……という話も聞きました。そんな講演の後にふと外を眺めると、パナマ運河専用のひさしがブリッジウイングにセットされているのが見えました。
さて、今宵のギャラクシーラウンジは「KOJI HIRATA TORIO TANGO CONCERT」。バンドネオン奏者として名高く「飛鳥Ⅱ」のロングクルーズでもお馴染みの、平田耕治さんらによるコンサートです。リベルタンゴやエル・チョクロなどに始まりアルゼンチンタンゴダンサーの息を呑むほど素敵なダンスも加わって、とびきり艶やかなステージとなりました。



著者紹介/高橋 敦史
1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。