photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

「おめでとう」が飛び交う祝福の船出

  • 緯度:N 34度 41分
  • 経度:E 135度 12分
  • 天気:晴れ
  • 気温:13.0 度
  • 速力:17.3
  • 海域:-
  • 寄港地:神戸

朝5時頃に紀伊半島そして本州の最南端・潮岬に到達した「飛鳥Ⅱ」は、8時半には大阪湾の入口にあたる友ヶ島水道を順調に通過。昨夜から続いていた強い風も日が高くなるにつれて鳴りを潜め、昼には上着が不要なほどの暖かい陽気に包まれました。そして予定時刻を少しだけ早まり、本船は13時半前に神戸港・中突堤旅客ターミナルに着岸しました。

出国審査と乗船手続きが重なるため、神戸出港は夕方の17時。西日が港一帯をオレンジ色に染めるなか、横浜と同様、華やかなセイルアウェイ・パーティーがプロムナードデッキで催されました。乗組員が手にしていたのは船同士や船と陸上の間でメッセージを伝える国際信号旗。「ご安航を祈る」という陸上からのメッセージに合わせて、謝意を伝えていたのでした。 いよいよ出港というそのとき、筆者の周囲にいたお客様が何やらざわつき始めました。向かいのホテルからウェディング姿の新郎新婦が姿を現し、こちらに手を振ってくれていたのです。スペシャルゲストの登場にお客様は大喜び。「おめでとう!」の声があちこちから飛び交うユニークな船出は、まるで本クルーズの幸先を祝うようでもありました。

永島 岳志

著者紹介/永島 岳志

1980年、埼玉県生まれ。石川県金沢市在住。
システム会社勤務後、アジア放浪を経て写真雑誌の編集者へ転身。その後、ユーラシア〜アフリカ大陸のバックパッカー周遊、北米大陸自転車横断を経て帰国。2014年からはフリーランスとして編集業とともにカメラマンとしても活動する。
2018・2019・2025年に「飛鳥Ⅱ」の海外クルーズにてフォトエッセイ&写真教室を担当。