photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

雨の都・基隆

  • 緯度:N 25度 08分
  • 経度:E 121度 45分
  • 天気:曇り
  • 気温:20.0 度
  • 速力:14.5
  • 海域:-
  • 寄港地:基隆

台湾を代表するクルーズ拠点・基隆。三方を山に囲まれた入江になっており、中国語の看板を掲げた雑多なビル群が港のすぐ際にまで迫る独特の景観は、まさに「アジアの港」といった風情を漂わせています。「異国なんだけどさ、そんな気があまりしないねえ」とは入港風景を隣で眺めていたお客様。この情景にどこか懐かしさを覚えるのは筆者だけではなかったようです。

中心部にクルーズターミナルがあり、徒歩でまちなかを散策できるのも魅力で、九份や十分といった観光地へのアクセスも容易。強いて難点を挙げるとすれば、満場一致でその天候でしょう。「雨の都」の称号に恥じぬようにと張り切ったのか、「飛鳥Ⅱ」の入港に合わせて雲行きは怪しくなり、十分の天燈上げを体験するツアーに参加する時分には風雨が吹き荒れる手荒い歓迎となりました。

基隆に戻ってきた頃にはようやく雨が止み、ツアーバスを下車したその足で基隆廟口夜市へと向かいました。台湾屈指の夜市というだけあって、平日にも関わらず賑わいはなかなかのもの。悔やまれるのは台湾元を両替し損ねていたことですが、そぞろ歩きは筆者が得意とするところ。被写体探しには事欠かない小一時間の撮影散歩を楽しみました。

永島 岳志

著者紹介/永島 岳志

1980年、埼玉県生まれ。石川県金沢市在住。
システム会社勤務後、アジア放浪を経て写真雑誌の編集者へ転身。その後、ユーラシア〜アフリカ大陸のバックパッカー周遊、北米大陸自転車横断を経て帰国。2014年からはフリーランスとして編集業とともにカメラマンとしても活動する。
2018・2019・2025年に「飛鳥Ⅱ」の海外クルーズにてフォトエッセイ&写真教室を担当。