photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

ボラカイ島初寄港

  • 緯度:N 11度 56分
  • 経度:E 121度 56分
  • 天気:晴れ
  • 気温:28.0 度
  • 速力:8.2
  • 海域:-
  • 寄港地:ボラカイ島

「飛鳥Ⅱ」初寄港となったボラカイ島。船首旗に掲げられた鳥かごのような物体は「黒球」と呼ばれる錨泊中のサインで、先ほど船底から響いた鈍い音はどうやら投錨によるものだったようです。午前中にはアスカプラザで記念の盾交換式が執り行われ、その和やかな光景を見届けてから、いざテンダーボートに乗船してボラカイ島へと向かいました。

「日本からクルーズで来たの?昨日は小雨だったから君たちは運がいいね」とは現地の男性。数々のメディアで絶賛されるホワイトビーチは、きめの細かいパウダーサンドのため炎天下でも熱くならず、遠浅の海は波が穏やか。時間の都合で有名なサンセットこそ叶いませんが、そこまで望んではさすがにお天道様も呆れてしまうと欲張りな心に言い聞かせました。

抜錨を迎えた夕刻、12デッキでは「シーブリーズ」と題した出港イベントが催されました。先ほどまでいた島を眺め、思い思いに過ごす時間は案外贅沢なものです。いつもの賑やかなバンド演奏に代わり、そこにあるのは旅の余韻。眼下では小さなバナナボートが縦横無尽に海を駆け回り、こちらに向かって無邪気に手を振っているのでした。

永島 岳志

著者紹介/永島 岳志

1980年、埼玉県生まれ。石川県金沢市在住。
システム会社勤務後、アジア放浪を経て写真雑誌の編集者へ転身。その後、ユーラシア〜アフリカ大陸のバックパッカー周遊、北米大陸自転車横断を経て帰国。2014年からはフリーランスとして編集業とともにカメラマンとしても活動する。
2018・2019・2025年に「飛鳥Ⅱ」の海外クルーズにてフォトエッセイ&写真教室を担当。