飛鳥Ⅱ
2026/2/3(火)
2026年アジアグランドクルーズ(36)
恵方巻きに願いを込めて
- 緯度:N 13度 04分
- 経度:E 100度 54分
- 天気:晴れ
- 気温:29.5 度
- 速力:15.1
- 海域:-
- 寄港地:レムチャバン

一夜明けたパタヤの歓楽街を散策すると、街中を埋め尽くしていたネオンと喧騒はすっかり鳴りを潜め、何食わぬ顔で日常が繰り広げられていました。その変わり身の早さとたくましさに感心しつつ、通りがかった屋台村でガパオライスを指さし注文。たっぷり入った唐辛子に汗がどっと吹き出し、襲い来る辛さを水で流し込みながらパタヤの休日を締めくくりました。
寄港地滞在の余韻も冷めやらぬなか、船上でも旅を彩るイベントが目白押し。2月3日といえばそう、節分です。セイルアウェイ・パーティー会場には大勢の鬼たちが突如出現!お客様が一丸となって豆をまき、邪気を払って福を呼び込みました。さらに終了間際には、誕生日を迎えた乗組員が鬼たちに担がれて、手荒い祝福を受けながら退場していく一幕も。
白熱した恵方巻の早食い対決も見ものでしたが、今夕のディナーでも、鬼や豆まきの枡に見立てた煮物に恵方巻と、節分仕様の和食が登場しました。今年の方角は南南東・165度です。「あらやだ、後ろ向きで食べなきゃだわ」と、隣席の方と笑いあったあと、今航、そして一年の無事と多幸を祈って静かに恵方巻を口に頬張ったのでした。



著者紹介/永島 岳志
1980年、埼玉県生まれ。石川県金沢市在住。
システム会社勤務後、アジア放浪を経て写真雑誌の編集者へ転身。その後、ユーラシア〜アフリカ大陸のバックパッカー周遊、北米大陸自転車横断を経て帰国。2014年からはフリーランスとして編集業とともにカメラマンとしても活動する。
2018・2019・2025年に「飛鳥Ⅱ」の海外クルーズにてフォトエッセイ&写真教室を担当。