photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

ハロン湾前夜のイリュージョン

  • 緯度:N 17度 09分
  • 経度:E 108度 48分
  • 天気:晴れ
  • 気温:24.0 度
  • 速力:15.7
  • 海域:ベトナム東部沖
  • 寄港地:終日航海日

今航のゲストシェフは、中国料理「礼華」「新華」のエグゼクティブシェフを務める新山重治氏。本日は特別ディナーに先駆け、氏監修のメニューがリドガーデンに登場しました。麻婆豆腐、白身魚紹興酒蒸し、ココナッツ団子の3品は、いずれもひと口で繊細な風味が広がる本格的な味わい。ディナーではどのような一皿がお目見えするのか、いまから楽しみです。

午後のハリウッドシアターではベトナム考古学を専門とする昭和女子大学 名誉教授の菊池誠一氏の講演が催されました。ハロン湾は12世紀、「海のシルクロード」の中継地として国際貿易港が置かれ、大いに栄えていたとのこと。世界遺産の観光地というイメージが先行し、ハロン湾にそのような歴史があったとは存じ上げず、学び直しのよい機会となりました。

小雨交じりの夜を迎え、灯台の光か、それとも船の明かりか、暗い海の向こうにポツポツと光がにじんでいます。夜が明ける頃、私たちの目の前にはハロン湾の景色が広がっていることでしょう。今宵は「飛鳥Ⅱ」専属マジシャン・TAKUYAによる壮大なイリュージョンマジックショーに酔いしれて、明日の到来を心待ちしつつ眠りにつきました。

永島 岳志

著者紹介/永島 岳志

1980年、埼玉県生まれ。石川県金沢市在住。
システム会社勤務後、アジア放浪を経て写真雑誌の編集者へ転身。その後、ユーラシア〜アフリカ大陸のバックパッカー周遊、北米大陸自転車横断を経て帰国。2014年からはフリーランスとして編集業とともにカメラマンとしても活動する。
2018・2019・2025年に「飛鳥Ⅱ」の海外クルーズにてフォトエッセイ&写真教室を担当。