photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

与那国の海とサキシマの風

  • 緯度:N 24度 31分
  • 経度:E 123度 10分
  • 天気:晴れ
  • 気温:25.0 度
  • 速力:16.4
  • 海域:与那国島沖
  • 寄港地:終日航海日

珍しく早朝の太極拳教室を見学し、部屋へ戻った矢先のこと。「イルカ発見」の船内放送が不意打ち気味に流れました。すぐさまプロムナードデッキへ向かうと前方右舷のすぐそばを泳ぐ数頭のイルカの姿があり、千載一遇のチャンスをカメラに収めることに何とか成功。ほんの数分の出来事でしたが、「早起きは三文の徳」とはまさに今朝のことを言うのでしょう。

あるいはイルカなりの、私たちへの祝福かも?そう夢想してしまったのは、直前に航路図で「飛鳥Ⅱ」が日本最西端に差し掛かったことを知っていたから。与那国島をぐるりと周回したり、はたまたリドカフェ&リドガーデンでは全国各地のご当地料理や昔懐かしい駄菓子を楽しめるランチビュッフェが登場したりと、船の内外で帰郷気分を味わう一日となりました。

ギャラクシーラウンジでは、先島諸島出身の新良幸人・下地イサム両氏によるユニット「ザ・サキシマミーティング」のステージが開演。沖縄民謡をベースにしつつ、多様なルーツが混ざり合う洗練されたサウンドはまさに唯一無二。力強いグルーヴに会場全体が引き込まれ、まるでライブハウスにいるかのような、ディープな夜に酔いしれました。

永島 岳志

著者紹介/永島 岳志

1980年、埼玉県生まれ。石川県金沢市在住。
システム会社勤務後、アジア放浪を経て写真雑誌の編集者へ転身。その後、ユーラシア〜アフリカ大陸のバックパッカー周遊、北米大陸自転車横断を経て帰国。2014年からはフリーランスとして編集業とともにカメラマンとしても活動する。
2018・2019・2025年に「飛鳥Ⅱ」の海外クルーズにてフォトエッセイ&写真教室を担当。