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飛鳥Ⅱ

2024/5/23(木)

ドーバー城とホワイトクリフ

  • 緯度:N 51度 7分
  • 経度:E 1度 19分
  • 天気:晴れ
  • 気温:14.5 度
  • 速力:11.3 ノット
  • 海域:-
  • 寄港地:ドーバー

かなり北に来ている「飛鳥Ⅱ」ゆえ最近は夜明けも早く、今朝の日の出は4時51分。水先人を5時に乗せた頃には右舷側にイギリスの陸地が見えていて、有名な断崖・ホワイトクリフが朝日に輝き始めました。早朝5時だというのにデッキにはお客様が多数いらして、「崖の上に灯台があるね」とか「あそこにいるのは羊かな」などと話していました。

きょうの筆者は、入港時に見えたふたつの名所を行く「ドーバー半日観光(午前)」に同行。バスで丘上にのぼって間近で見るホワイトクリフは、船からの眺めとはひと味違う迫力です(写真上)。やや霞があるものの、天気は穏やかなハイキング日和。一面の緑もすがすがしくて、皆さん思い思いに海辺の自然を体感しているようでした。

続いて訪ねたのがドーバー城。対岸のフランスまでわずか約34kmという重要な防衛拠点だけに歴史は古く、現在のかたちになったのも12世紀、ヘンリー2世の頃だそう。最も高いグレートタワーの上から眺めると、城内の教会やその隣のローマ時代の円筒形の灯台跡、入港するドーバー海峡連絡船が一望のもと。眺望絶佳の半日ツアーとなりました。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。
2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。