飛鳥Ⅱ
2026/5/5(火)
アラスカの端の小さな島で
- 緯度:N 57度 47分
- 経度:W 152度 26分
- 天気:曇り
- 気温:8.0 度
- 速力:12.7
- 海域:-
- 寄港地:コディアック

中11日の終日航海日を経て、「飛鳥Ⅱ」はアリューシャン列島のコディアックに入港しました。初寄港となるこの島は中心地の集落が徒歩10分で把握できるほどの小ささで、「漁村」といった言葉がぴったりです。日本から飛行機なら来ることさえ大変なこの場所も、船旅では文字通り「居ながらにして」。クルーズライフを楽しんでいるうちに、島のほうが窓外に来た感覚です。
そんなまたとない機会を生かすべく、お客様は朝からバスや徒歩で出掛けていました。バスといっても、この島で用意できる大型バスは真っ黄色のスクールバスのみ。これらを学生が使わない日中に拝借し、中心部へのシャトルバスや、筆者も参加した「コディアック・ドライブ」のツアーバスとして使いました。アメリカ名物の黄色いバスに乗れるだけでも、楽しくて貴重な経験です。
しかもここはかつてロシア領でもあった土地。町には小さくも瀟洒なロシア正教会が建ち、中にはイコンと呼ばれる聖人の肖像画が壁一面に掛かっていました。島はコディアック・ブラウンベアという熊やサケが有名で、カニ漁のカゴが岸辺に並び、トドの群れやラッコが泳ぐ姿も見られます。冠雪の島影が背後に広がる個性的な寄港地を、どなたも楽しまれたことでしょう。



著者紹介/高橋 敦史
1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での編集・撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。