photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

コーラス発表会と正餐の夜

  • 緯度:N 30度 21分
  • 経度:E 148度 46分
  • 天気:晴れ
  • 気温:22.5 度
  • 速力:17.8
  • 海域:太平洋
  • 寄港地:終日航海日

このクルーズも残すところあと2日。お客様それぞれの自室内では荷物のパッキングが進み、各デッキの廊下にはどこか静けさが漂っていました。いっぽうのパブリックスペースには「最後まで船旅を満喫しよう」という熱気もあるわけで、船内は何とも言い表し難い独特の空気です。そんなきょうは今航最後のフォーマルナイト。特筆すべきイベントが、夕方以降に集中しています。

皆が盛装に着替えた午後5時、アスカプラザではコーラス教室の発表会がありました。ドイツ語で『第九』を歌うことを目標に1カ月半続けてきたこのクラスは、声楽の吉川紗良先生とピアノの瀬尾愛永先生による楽しい教室で、参加者が後半さらに増えたそう。発表会はご覧の通りの大盛況。会場の拍手に応えたアンコールまで、和やかな一体感が印象的でした。

そして今宵のギャラクシーラウンジは「キャプテンズ・フェアウェルパーティー」。シニアオフィサーたちに囲まれた中でのキャプテンの挨拶は、「アラスカの雪と氷の世界と常夏のハワイは、まるでレコードのA面・B面のようでした」という言葉が印象的でした。ダイナミックで変化に富んだ今航をよく表していて、深くうなずいたお客様も多かったに違いありません。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での編集・撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師・フォトエッセイ担当を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。