photo essayフォトエッセイ

飛鳥Ⅱ

2024/7/4(木)

日本に向けて舵を切る

  • 緯度:N 22度 4分
  • 経度:W 163度 39分
  • 天気:晴れ
  • 気温:28.7 度
  • 速力:15.7 ノット
  • 海域:太平洋
  • 寄港地:終日航海日

さて、いよいよ「飛鳥Ⅱ」は昨夕に今回の世界一周クルーズ最後の寄港地ホノルルを発ち、一路、横浜へ向けて舵を切りました。横浜到着までは中8日とまだ少し時間はありますが、きょう、各客室に下船のための荷物タグや伝票が配られて、「そろそろこのクルーズも仕上げに入るのだなあ」という感慨を覚えました。

天気は快晴。船の後ろからほどよい追い風を受けているせいで、屋外デッキでの体感は「ほぼ無風」です。12デッキから前方を見渡すと、時折わずかに白波のかけらが生まれるものの、概して穏やかな、碧い海が広がっています。雲はそれなりにあるけれど水平線がピシッときれいに見えているのが、写真を撮る身としては印象深く思います(写真上)。

そんなきょうも催し物は盛りだくさん。夜のギャラクシーラウンジで演じられたのは、いよいよ故郷・日本を思い出す、大蔵流狂言の皆さんによる『飛鳥Ⅱ 船上狂言会』の第一夜『佐渡狐』(同左下)。そしてクルートーク最終回には満を持して田口稔キャプテンが登場(同右下、中央がキャプテン)。お客様の質問も個性いっぱい、笑いに満ちた一夜となりました。

高橋 敦史

著者紹介/高橋 敦史

1972年生まれ。東京都出身。
旅行媒体を主とするフリーランスの編集ディレクター・紀行作家・フォトグラファー。クルーズ写真家として各媒体での撮影・執筆を担当するほか、旅のジャンルは温泉旅行からバックパッカー旅、リゾートなどまで経験豊富。
2014年世界一周クルーズより「飛鳥Ⅱ」の写真教室講師を務め、以後ロングクルーズに度々乗船している。